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Day02
01

今日は地元の小学校で、メッセンジャーが主体となって、アートショーが開かれる予定だ。
と言っても、子供たち全員に画用紙と色鉛筆を配り、自転車に関する好きな絵を描いてもらう。
生徒のうち半分は絵を描いて、残りの半分は校庭で自転車に乗ったり、ポロ用のスティックを使って遊んでいた。
とても素敵な光景。子どもたちの目の輝きが、すごく印象深かった。
一見強面のメッセンジャーたちが、子どもたちと一緒に無邪気に遊んでいる光景は、何とも感慨深かった。

校庭では、ロードバイクの後ろにリアカーを装着し、子どもを3人ずつ乗せて校庭を2周回するのだが、これがとにかく人気で、順番待ちの列は校庭の外の大通りにまで伸びていた。
ざっと200人くらいはいただろう。

02

自転車を漕ぐ担当が一人だけだったので、途中で替わろうか、と声を掛けてみたが、やっている本人も随分楽しそうで、その彼が一人でずっと担当していた。
ベルリンのステファンだ。
彼は、93年に始まった第1回目の世界大会から、これまで18年間ほぼ全ての世界戦に参加してきているそうで、彼とエドモントンのバイカービルしか皆勤賞(もしくは1回逃し)のメッセンジャーはいないとか。
すごい事だ。
笑顔で子どもたちと遊んでいる彼らを見ていたら、何だかジーンときてしまった。
こういった、ローカルの人とのコミュニケーション自体がアートショーなのだと感激した。

03

パナハチェルの街は、有名な湖のほとりにある観光地で、中心部は随分な賑わいを見せていた。
10歳も満たないような小さな子どもたちがたくさん、大人の手伝いをしていたのが印象的だった。
今の日本と比べると、子どもの数がとても多く感じられた。「子どもは労働力」という見方も途上国では確かに強いが、実際働いている子どもたちは、年齢の割に皆とてもしっかりしているように見えた。

04

靴磨きをする子どもたちも通りにたくさんいて、メッセンジャーが履くSIDIなど革のビンディングシューズを見つけると、勝手に磨き始めて、終わると「5ケツァル!」と要求された。
「じゃあ、こっちの靴もお願い」とスニーカーを差し出したら、「それは靴じゃないよ…」と言って磨いてくれなかった。
(何でもかんでもってわけじゃないのね…)

小学校を出たあたりで、東京のメッセンジャー、YUKIちゃんとバッタリ遭遇した。ようやく日本人に会えた。彼女もアートショーが気になったそうで、会場の小学校を探していた。

05

その後、CMWCのオープンフォーラムに参加した。ちょうど、東京のメッセンジャーたちで組織する「TKBMA(ToKyo Bike Messenger Association)」から、海外に向けてメッセージを発表していた。

2009年のCMWC東京大会をお台場で開催した際、予算が足りずに困っていた時、世界中のメッセンジャーたちがカンパをしてくれた経緯がある。お陰でど うにか資金問題も解決したため、今度は自分たちの番ということで、今回のパナハチェル大会に限らず、これから開催されていくCMWCの開催事務局に対し て、毎年10万円ずつの寄付をしていくということが伝えられ、周りから大きな拍手が起こった。

06

そして、翌年2011年の開催地は、ポーランドのワルシャワに決定され、いよいよ2012年の開催都市を決める議題に入った。
CMWCの開催都市は、毎年CMWC開催期間中に開かれるオープンフォーラムにて話し合われ、参加メッセンジャーたちの投票により民主的に決められている。
2012年の開催地として立候補したのは、シカゴ・NY・メキシコシティの3都市だった。簡単なプレゼンが行われ、投票はイベント翌日に再度開かれる2度目のミーティングに持ち越された。

07

それから、ミネアポリスの連中がオーガナイズするアーリーキャットレースに参加するため、街から少し離れた会場に向かった。

レースはあるホテルの広い敷地内で行われた。
レースのチェックポイントでは、バスケットのフリースローあり、プールにダイブあり、BBQありで、南国バージョンの楽しいレースだった。

その会場で、メキシコの街でメッセンジャー会社を始めたというジョーに会った。首都のメキシコシティではなく、もっと小さな街で仲間と2人でやっているら しい。まだ始めて4か月だそうで、メッセンジャー会社を立ち上げた頃の自分自身とも重なり、とても親近感が湧いた。ぜひ頑張ってもらいたい。
空港から一緒に来たホセはメキシコシティ在住だが、まだ学生で若く、卒業したらメッセンジャー会社を始めたいと言っていた。
「いきなり自分で会社を始める前に、少しでも余所のメッセンジャー会社を経験した方がいいよ」とアドバイスした。

08

パナハチェルに戻ると、メイン通りで京都のメッセンジャーのタクヤさんにバッタリ会った。数日前から滞在していて、アンティグアのコーヒー農園を見に行っ ていたらしい。途中、巨大ハリケーンによる大洪水に見舞われ身動きが取れなくなったそうだが、ゆっくりしてると大会が終わってしまうので、地元の人の反対 を押し切り、どうにか路線バスを乗り継いで帰ってきたとか。

その日の夜12時くらいになり、今大会のオーガナイザーの一人、DCのアンディがようやく街に到着。
今回は初めてCMWCにお母様を連れて来たようだ。 確かにパナハチェルは極上の観光地だし、ナイスな親孝行だな、と思った。