THIS IS A BIKE


『これは自転車です。』なんて普通に訳してはいけません!『A』のトレードマークに象られた“道”は、それぞれが走っていく道、それを彩る景色、その先にある未来‐自転車という相棒と生きていく人生
という意味が込められているのです。
このインタビューでは、様々なフィールドで活躍する人の自転車との出会いや、自転車と共にある人生、自転車を通したライフスタイルを通して、それぞれの『THIS IS A BIKE』を紹介していきます。

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Zukky

01

自転車にはいつ頃から乗るようになったんですか?

大学でデザインの勉強をしてたんですが、仕事としてはやりたくなくなってしまい、それで自転車で働くメッセンジャーの道に進んで、それからですね。
だから6年前くらいかな。
それまではママチャリでどこまでも行くような少年でした(笑)。

メッセンジャーだった当時、大変だったエピソードとかありますか?

都内のメッセンジャー会社に入ったんですが、結局2年くらいやって、大変だった事ってほとんどなかったですね。
敢えて言えば雪の日かな。一度吹雪いて雪がハンパなくて、電車を併用してやった時があったんですけど、あの日はしんどかった。今でも覚えてます。

 

02

その後、どうしてビールの世界へ?

二十歳の時に、初めて地ビールというものを御殿場で飲んで、ものすごい感動して、それから大手のビールはもちろん、外国のビールとか日本全国の地ビールを飲むようになって、ビールにハマっていったんです。
きっかけとなったのは、メッセンジャーだった当時、NHKでドイツの醸造所を紹介する番組でビール職人を取り上げていたんですが、それに強く惹かれて。

それで地ビール会社に就職したくて、自転車で関東の地ビール会社19軒に履歴書を持って回ったんです。けれど、どこにも入れなくて、そのうち横浜ビールから連絡を頂いて、運良く入れたんです。

自転車で19軒!
それでも入れないなんて、地ビール屋さんって、けっこう狭き門なんですか?

基本的に地ビール屋って求人しないですから。
待ってても募集がかからないので、自分から飛び込まないと。
いま全国の地ビール職人って全部で400人くらいなんですが、ビール工場自体は増えないから、誰かが辞めないと入れないんです。

 

03

何も経験なく入ったわけですが、仕事を始めてみて大変だったことは?

ほとんどないです(笑)。大変だけど、全てが楽しいんで。
逆に、始めて3年くらい経って、今度は作ること以外の仕事も増えて、営業回りとかが大変ですね。

地ビールの魅力とは?

まず「うまい」ってこと。
あとは自分の思うままに作れるっていう点。
あとは種類の多さかな。

04

チェコにビール留学をしたのは、何がきっかけだったんですか?

元々この「横浜ビール」の工場は、チェコ人に技術指導を受けて始まったんですけど、その時に指導者だったマトゥーシカさんが、プラハでも地ビール屋をやっていて、ちょうど自分がチェコのボヘミアンスタイル(※1)のビールが一番好きだったので、それで彼を訪ねに行ったんです。

※1 ボヘミアンスタイルは、色がゴールドで、ホップの苦味がきいている味わい深いビール

05

本場のビールはどうでしたか?

ピルスナーのうまさに驚きましたね。
ピルゼン市(※2)で飲んだビールはどこの店のも旨かったです。作り方を色々と教えてもらって、自分でも作ってみたい気持ちが一層強くなりました。

チェコから帰ってきて、一発目に仕込んだビールがメチャクチャうまくて、そこから「横浜ビール」がどんどん変わっていきました。
帰国後、間もなく自分が醸造長に就任して、2008年のインターナショナル ビア コンペティションで、横浜ビールとしても初の金賞を2つ受賞したんです。それで周りからの評価も上がりました。

※2 ピルゼン市はピルスナーウルケル(元祖)が生まれたところ

金賞はすごいですね。しかも2つ! 勝因は何だったんでしょう?

お客さんの声を聞きながら、理想をつき詰めていっただけなんですけどね。
横浜西口にビアパブ「スラッシュゾーン」ってお店があって、そこから注文があって僕もちょくちょく行くようになったんですが、そこのお客さんがけっこうマニアックな人が多くて、「フルボディーでエステル香のもっと強いヴァイツェンが飲みたい!」っていう声に応えて作っていったら金賞を取れたんです(笑)。
実際は、かなりマニアックな味に仕上がったから、コンペとか一般ウケはしないだろうなーなんて言っていたんですけどね(笑)

 

06

いい話ですね、お客さんと一緒に作り上げて金賞に辿り着いた。
ちなみに金賞を取ったビールの名前はなんていうんですか?

WEIZEN(ヴァイツェン)とIPA(アイピーエー、インディアペールエール)です。
旨いですよ~(笑)

そりゃ、「日本一」のお墨付きですから(笑)。
横浜に来たら、そのビールはマストでしょう!それはどこで飲めるんですか?

瓶ビールは結構出回ってるんですけど、樽で飲めるのは、関内の「厩の食卓」と「ピボバル」、横浜西口の「スラッシュゾーン」、生麦の「キングペリカン」、吉田町の「タウザー」だけですね。

07

横浜で何かオススメのビールイベントってあるんですか?

9月頃に大桟橋で毎年あるビアフェスティバルがいいですよ。
全国の地ビールが集結するんですが、3千円くらい払えば飲み放題だから、飲み比べができるんです。これはオススメ。

 

08

そう言えば、ビールの話しばっかりで自転車の事を全然聞いてませんでした(笑)。
最近は自転車にはどれくらい乗るんですか?

通勤ですが、ロードには毎日乗っています。
最近引っ越したので片道15分くらいと短いですが、以前は多摩区の宿河原から関内まで毎日24kmくらいを4年間、自転車通勤してました。最近は忙しくなり過ぎて、自転車は通勤の時くらいですかね。もっと乗りたいんですけど。

ずっと乗ってたFELTとGHISARROが壊れてしまったので、最近SCHWINNを新しく買ったんです。これイカすでしょ?(笑)

09

24kmを毎日往復って、けっこうな距離ですね。
走っていて、特にどの辺に気を付けていますか?

とにかくタクシーからは離れますね。急停止するし、ドアが開くし。
あとは左折時の巻き込みに気を付けてます。

最後に、これから目指していきたいことは何かありますか?

本場チェコのコンペで金賞を獲りたいです。
あと、できれば自分のビール工場を将来持ちたいですね。
これからも頑張ります!

10

↑4月から新発売となった「横浜ビール」の瓶ビールラベル。
ラベルデザインも彼が担当し、「横浜ビール」のフォントはズッキーさんが自作したもの。バーコードを「香り・ボディ・苦み」のバロメータ表記とする遊び心も。
全6種類 330ml (税込)504円 横浜ビール