about MSGR-Holic2

2004年にMSGR-Holic vol.1を制作してから、早いもので9年が経ちました。

その間、機会があればメッセンジャーを取り巻くシーンを映像で記録してきました。できればもっと早くにお見せできれば良かったのですが、諸事情により編集もストップしていました。しかし、ようやく再開のメドが立ったため、これから徐々にお見せしていきたいと思います。
編集を担当するのは、DVD「MSGR-Holic」の監督や、Bicycle Film Festival Tokyoの映像編集チーフを務めてきた、藤 大輔さんです。

主な内容としては、2009年の京都LOCOやメッセンジャー世界選手権(CMWC)東京大会、またベテランメッセンジャーたちへの同行取材とインタビューなど様々なものが記録として手元にあります。

最終的には1つのまとまった形にできたらいいと思っていますが、まずは皆さんと一緒に少しずつ記録映像を楽しみながら各シーンを振り返りつつ、同時にこれからのメッセンジャーシーンがどのように変化していくのか、思いを巡らしてもらえれば幸いです。

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info@abycc.yokohama

CMWC TOKYO

決勝レースは伝統的にル・マン式スタート。このスタートシーンは、本当にいつ見てもメッセンジャー魂を熱くさせてくれる。
スタッフの多くは「いつかこの光景を日本で」を合言葉に準備を進めてきたため、この光景がいよいよ目の前で実現し、さぞ感動したことだろう。
スタートラインに立てたメッセンジャーたちも、きっと誇らしい気持ちで迎えていたに違いない。 

決勝レースに出場できる人数は、全体の2割程だろうか。
彼らはもちろん走力のある「速いメッセンジャー」なのだが、同時に「ミスをしないメッセンジャー」とも言える。レースの良し悪しを決める要因は、走力よりも、いかにミスをせず最後まで効率よく進められるかに掛かっている。
たくさんのオーダーが複雑に重なり合い、引き先、届け先のロケーション問題だけではなく、そこにタイムリミットの概念まで絡み合う。それを走りながら正確に対処していかなければならない。

コースは殆ど全てが一方通行であり逆走できないため、例えば、ある分岐点を一瞬の迷いで間違えてしまうと、次にそこへ戻ってくるまでに数分を要してしまい、それが勝負の明暗を分けることになってしまう。
そういう意味では、予選レースを通過してこの決勝に進んできたメッセンジャーたちは、世界でもクレバーでタフな選りすぐりのメッセンジャーと言っても過言ではない。

30分ほどで終わるスピード重視の予選レースと比べ、決勝レースではリアリティーを追及するため「4時間」という長い時間が設けられ、その中でどれだけ売り上げを立てられるかが競われる。
海外のあるベテランメッセンジャーは言う。「俺たちは朝から晩まで走り続ける。それが俺たちの日常だ。たかだか4時間で勝敗を決めようなんて、そんなのはリアルじゃねぇ。俺は認めねぇ!」
メッセンジャーのナンバーワンを決めるレースなだけに、そこにリアリティーを求める声があるのも頷ける。
とは言え、その分走行スピードも上がるため、メッセンジャーにとってはかなり厳しいレースと言える。

CMWC TOKYO

自転車では大きな荷物は運べない、という概念を覆してくれる素敵な乗り物、それがカーゴバイク。
自転車の後ろに荷物を置くタイプ、ハンドルより前に荷物を置くタイプ、トレーラータイプと様々だ。

カーゴバイクレースの目玉は、やはりデカい荷物。
荷物を積んでいる姿を見ると、さすがカーゴバイク!と思わせてくれる。
走っているメッセンジャーの方も、「どうだ、この積み上げた荷物を見よ!!」と鼻が高くなる。

カーゴバイクの存在は、メッセンジャー会社の中でもまだ割とマイナーな方だ。
日本では、普通の自転車とカーゴバイクを併用して稼ぐメッセンジャーがほどんどなのだが、海外ではカーゴバイク一本で生活している人も少なくない。

そんなカーゴバイクメッセンジャーの一人、ポートランドのマイクも非常にカーゴバイクレースを楽しみにしていたし、カーゴバイクの地位が少しでも上がることを切に願っていた。
ちなみにマイクの使うカーゴは、オレゴン製のトレーラーだ。(00:30あたり)

フレームビルダーにとっても、カーゴバイクの製作には力が入ることと思う。
なぜなら、ほぼ完成された普通自転車のダイヤモンドフレームに比べて、カーゴバイクはまだ個性を発揮できる余地がたくさんあるように思えるからだ。
2009年現在でのカーゴバイク事情は映像に出てくるものになるが、2016年現在になると、その種類はぐっと増えている。
最速と言われるカーゴバイクも、ブリッツからコペンハーゲンのオムニウムに変わったりトレンドも移っている。

クリオシティでは今4台のカーゴバイクが日々活躍している。

CMWC TOKYO

CMWC東京大会オリジナルの団体競技「KIBA-SEN」。
映像を見てもらえば分かるが、まぁ滅茶苦茶な印象はありつつも、とにかく楽しそう。
初登場種目ながら、これぞメッセンジャーらしい競技とも言えるだろう。

ぶつかり合って、倒れたり足が地面に着いたら退場するわけだが、前輪が曲がったりケガをする心配なんて誰もしていない。
心配するようならそもそも競技種目になんてなってないだろうし、曲がったら直せばよいわけで。
それよりも世界中から集まった同じ仕事の仲間たちと楽しく過ごすことが重要なのだ。

交流を図る目的もあり、チームは国籍も関係なくその場でランダムに編成される。
初めて会う者同士、何とか片言の英語でやり取りしているが、こういう時こそ日頃のコミュニケーション能力が物を言う。
実際、僅かな時間で一致団結し、もの凄く盛り上がっていたチームが優勝していた。

ちょんまげや三日月、ハゲのかつらを被った人が大将で、それ以外の人はチームで同じ帽子を被っている。
大将が倒された時点で、そのチームは負けてしまうため、チームごとに作戦も異なる。
とにかく突っ込み道連れを作る者、大将を守ることに専念する者、接触を避けて逃げ続ける者。

即席のチーム同士だからこそ、多少の躊躇や遠慮があって成立するのかもしれない。知った仲間同士のチームが対戦したら、それこそ作戦も洗練されケガ人が続出するだろう。

勝敗がなかなか決まらないと、観客がジワジワと動ける範囲を狭くしてしまうのも面白い。
早く走ることだけでなく、タフであること、楽しむことを大事にしているメッセンジャーたちの世界観は、見ていてとても楽しい。

CMWC TOKYO

スプリントレースは、いわゆる瞬発力を競う競技だ。一日を通して走り続けるメッセンジャーのスキルを競い合うには、それこそ半日や一日掛けて勝敗を決めるのが妥当(CMWCのメインレース決勝では4時間で決着を付ける)だが、ダッシュ力のみに絞って勝敗を付けるなら、この短距離・直線のスプリントが一番分かりやすい。

どこの街でもある光景として、メッセンジャーたちが街の信号から次の信号までと言った2-300mの距離をよくダッシュして競い合ったりしているので、「これなら自分も勝てるかも」と密かに勝ちを狙ってくる選手も少なくない。

停止状態からマックスまでスピードが変化するため、変速ができない固定ギアライダーたちはスプリント用のギア比に替えたりする。
軽過ぎると出だしは良いが、トップスピードが伸びずに後半で差されてしまうし、重すぎるとスピードが乗ってきて追い抜く前に先行する選手にゴールされてしまう。そのセッティングが肝となるのだが、それには普段から自分のスキルと最適なギア比を把握していることがカギとなる。
また、ロードレーサーを駆るライダーは、スタートからゴール手前までにどのギアからどのギアまでシフトさせるかの段取りが決め手となる。

一見、ギア付きのロードレーサーの方が優位に感じるが、スプリントレースくらいの距離では本来のメリットは生かされず、ギアの有無よりもペダリングの回転数がどこまで上がるのかが決め手となるようだ。

CMWC TOKYO

まず、この競技にはピスト(固定ギア)を用いる。
ピストはペダルと後輪が直結しているため、足の回転を遅くすることで後輪の回転も遅くすることができるし、足を止めてしまえば後輪の回転も止めることができる。

スキッドという競技は、できるだけ後輪をロックさせたまま滑って、どこまで進めるかを競うもの。
後輪に体重が掛からないよう極端な前傾姿勢を取ることで前輪に重心が移り、より前に進むことができる。
しかしスピードも出ているため、あまり前傾になり過ぎると前のめりに転倒し、顔面から地面に落ちてしまい兼ねない。

この競技のコツは、スタートまでのスプリント力と、そこから体を固定して極端な前傾姿勢を保ち、一気に滑って行く度胸が勝敗の分かれ目だと言える。
練習する時は十分に気を付けて…。

そして後半に登場する全体の写真撮影。
何とも言えない底知れぬ楽しさや盛り上がりが感じられる。
これもいわゆるコミュニティの温かい繋がりが醸し出すエネルギーなのだろう。
みんなとにかく楽しそうで、そして
とにかく懐かしい。

CMWC TOKYO

バックワードサークルは、一見とても地味だ。
この競技もピスト(固定ギア)を使い、ペダルを逆回転させ後ろに円を描くようにグルグル回って、その周回数を競う。
なかなか習得するのに時間は掛かるが、コツを掴めば何十周も回れるようになる。
この時の優勝者の記録もとんでもない。
すっかり観客も飽きてしまっている。笑

途中のインタビューでも聞かれるように、この2009年のメッセンジャー世界選手権東京大会が過去初めてのアジア開催であったし、多くの海外のメッセンジャーたちから訪れたい国として長年挙がっていたので、開催にこぎ付けることができた実行委員会のスタッフたちには改めてお疲れ様と感謝の意を表したい。

CMWC TOKYO

トラックスタンド。
この競技は自転車に跨り、バランスを保ちながら静止し続ける競技である。
誰もが停まった自転車に乗り続けようと挑戦したことがあるだろう。

このスキルを上げるには、メッセンジャーの業務中に赤信号で引っ掛かる度に練習していれば、割りと早く上達することができる。

大会となると、いつまででも静止し続けられる選手も多く、早く決着を付けるため、一定時間ごとに、片手をハンドルから離す、両手をハンドルから離す、片足をペダルから離す、両足をペダルから離す、、、というようにルールが決められている。

優勝したポートランドのマイクは、元々キャリアの長いベテランメッセンジャーだが、同じようにこう語っていた。
「大会前に2週間テニスコートで練習したが、練習のほとんどは仕事中の赤信号さ」と。

疲れていない状態でバランスを取るのも至難の業だが、息が上がり筋力や持久力も落ちてきた状態でスタンディングをするのは至極難しい。
このスタンディング競技も、メッセンジャーたちの隠れたスキルにスポットを当てた面白い競技と言える。

CMWC TOKYO

冒頭のインタビューにある通り、お台場フジテレビ前のエリアを借り切って、公道を使ってメッセンジャーのレースを開催できたということに、改めて実行委員会のご苦労を労いたい。
あれからもう7年も経とうとしているが、本当に手作りのイベントの中で最高のイベントだった。

幾つかのインタビューの中で、印象深いコメントを残している人がいる。レース後にピンクの愛車を掃除していたクリオシティのジャージくんだ。
彼は言っている。
「自転車をちゃんと愛してあげれば、その分自転車は応えてくれる」
彼はこの後のメインレース決勝でも、その言葉通りとんでもないパフォーマンスを発揮する。
また、10年以上も走り続けているキャリアの中で、一度も交通事故に遭っていないという事実も、愛されている自転車からのお返しということなのかもしれない。
参加者達から時折聞こえる意義深い言葉も、また興味深い。

今回は、通常のメインレースと同時にカーゴレースの予選も行われた。
カーゴレースとは、大きな荷物を運べるタイプの自転車で競うもの。
カーゴバイクには大きく分けて2タイプあり、一つはハンドルより前に荷台があるタイプ。
もう一つはサドルよりも後ろに積むタイプ。中にはアタッチメントで本体に固定してキャリアを引っ張るトレーラータイプのものもある。
海外のメッセンジャーの中には、カーゴデリバリーを主な仕事にしている人も多く、彼らはCMWCでのカーゴレースを楽しみにしている。

そして、予選をほぼノーミスで通過した上位者たちによる翌日の決勝レースへと続く。

CMWC TOKYO

メッセンジャーのメインレース。

会社を模したチェックポイントがコース上にいくつも散らばっており、そこから荷物をピックアップし、伝票に書かれたチェックポイントまでデリバリーする。スタート時に渡される大量の伝票と地図を照らし合わせながらデリバリー順をプラン立て、自分のペースでコース上に飛び出していく。

コースは広い会場を街と同じく迷路のようにレイアウトされ、衝突事故を防ぐため基本的には一方通行となっている。
そのため分岐点で誤った方に進んでしまうと後には戻れず、またぐるりと周回しなければならないため、一瞬の判断ミスで大きなタイムロスとなってしまう。

オーダーによって荷物の個数や荷姿、大きさも様々で、30分以内に届ければ問題ないものもあれば、引取りから5分以内に届けなければならない大至急のものも出てきたりする。
立ち寄った所では、できるだけ荷物の引取りとお届けを同時にこなした方が効率は良く、選手たちは走りながら頭をフル回転させながら走り続ける。

予選は全員同じ数のデリバリーをこなすが順番に指定はないため、自分で最も早く終わるデリバリー順を考えて全てのデリバリーを完了させ、ゴールに戻ったタイムを競う。一つ一つには制限時間があるため一つの荷物でもタイムリミットを外してしまうと予選落ちとなってしまう。

自転車のロードレースや数ある自転車競技の中で、メッセンジャーのレースが他のレースと異なるのは、こうした走るだけではない本来の業務に即した勝つためのエッセンスが必要となるところだ。

メインレースはたっぷりと、前編後編に分けてお送りしましょう。

CMWC TOKYO

いよいよ始まるCMWC東京。
受付は渋谷の桜丘町。レース会場はお台場フジテレビ前の2区画。

皆、久しぶりの再会を楽しんでいるのが伺えます。
この、イベント直前特有の、何かが始まろうとしている高揚感みたいものってたまらないですね。
振り返ると、もの凄くたくさんのスタッフやスポンサーに支えてもらっていた事に改めて気付かされます。

会場では、ART RUSHと銘打ったTシャツデザインコンテストも開かれ、ユニークなデザインのTシャツが多数展示されていました。

それぞれが好きな格好をして、スタイルを楽しんでいるのがとてもいい感じ。
個人的には、このバラバラなスタイルの具合がとても落ち着きます。
コミュニティには包容力があり、そして個々は個性を大切に。

いよいよ次のシーンからは、予選レースが始まります!

CMWC TOKYO

道玄坂にあるクラブエイジア。
入り切れなかった人たちが道路に溢れ、外も中もメッセンジャーたちで大混雑していた。

ウェルカムパーティーと言えばこれ、「ゴールドスプリント」でしょう。
日本のゴールドスプリントは特に秀逸で、コンピュータに自転車2台が繋がっていて、早く漕げば漕ぐほどスクリーン上の自分のキャラクターも早く走れる設定になっている。
漕ぐ本人は目の前のミニモニターを確認しながら、観客は背面の大きなスクリーンを見ながらオンタイムでデッドヒートを堪能できるというわけだ。

優勝したのはニューヨークのアレックス。
タイムは15秒83。
どれだけすごいかを語らずとも、ペダリングする足の回転数が一人だけ尋常じゃないのは見ればすぐ分かるだろう。(笑)

そして映像後半に出てくる鏡開き。
日本の文化を海外の仲間たちに少しでも紹介できれば、という心遣いを感じられる。
世界選手権東京大会本番を翌日に控え、世界中から集まった参加者たちのボルテージはこの日、深夜まで上がりっぱなしだった。

Groupride01

グループライドの一行は、修善寺から一路横浜へ。
横浜の野島公園にキャンプし、銭湯・中華料理・キャンプファイヤーを楽しむ。
しかしなんと、この横浜での映像がほとんど残っていないという残念極まりない結果に。
何もなかったかのように横浜を出発し、いよいよ最終目的地、東京へ。

京都から走ってきた距離を考えれば、あと30kmなんて、もはや誰も気にならないだろう。心なしか、皆のペダリングも軽い気がする。
途中、平和島でやっていたバイクポロ会場、芝浦のCOG展示会場に立ち寄り、いやがおうにもCMWCのお祭りムードは高まっていく。

「いよいよ東京だ。CMWCが始まるぞ!」

わずか1週間程度のグループライド&キャンプだったが、初めて日本を訪れたメッセンジャーたちにとって、この国はどのように映っただろうか。

CMWCプレイベントには、実は大切な役割がある。
いきなり本大会から参加するよりも、こうして集まった仲間たちとどんどん仲良くなって、それからいざ本番を迎えた方が遥かに思い出深いものになる。
CMWCが開催される時は、必ず近隣の都市がプレイベントを催し、本大会を盛り上げている。

そして今回の最終目的地、MSGR Village(メッセンジャーヴィレッジ)に、ようやく到着。このキャンプ場は、Courio-City (HEADS)が準備・運営を担当。期間中、大部分の外国人をアテンドし活動の拠点になった。

いよいよ翌日から、待ちに待ったメッセンジャー世界選手権 東京大会(CMWC 2009 Tokyo)の幕が切って落とされる―。
SCENES of MESSENGERでは、引き続き、CMWC東京大会の模様をちょっとずつ編集してアップしていきます。

Groupride01

静岡県の修善寺にあるサイクルスポーツセンターでキャンプした一行。この日は休息日で、併設する日本競輪学校の練習を見たり、実際にバンクを走行したりして束の間の休息を味わった模様。バンクの走行シーンでは、視界の左下や右上に走っている人が見え、傾斜のキツさを味わうことができます。

ボストンから参加のルーカス・ブルーネルは、ヘルメットにカメラを付けて、様々な自転車レースを撮影してきたことで有名。古いものだと10数年前に撮られた映像もあります。様々な物議を醸してきましたが、意外と彼自身の素性はあまり知られていません。
国民性なんでしょうか、スーパーマーケットでのはしゃぎぶりを見ていると、とにかく陽気で、まるでおっきい子供のようです。

夜のキャンプファイヤーでは、一段と一体感が増しているのが分かり、泊まりがけのグループライド(自転車旅)に参加したくなります。さて、猪木の闘魂ビンタは、外国の人達には伝わったでしょうか。

Groupride01

前日の雨から一転して、この日は気持ちのいい晴れ。御前崎から伊豆の修善寺まで、静岡を横断します。

グループライドに同行し、海外からのゲストたちをアテンドしてくれた日本人スタッフたちは、体力的な大変さもさることながら、文化の違う彼らとのコミュニケーションの方が大変だったことでしょう。

喜んでお手伝い役を買って出てくれた、京都・名古屋・東京のメッセンジャーたちには改めて御礼を言いたいですね。

そして後半に登場するボストンのルーカスが合計12回もパンクしたと話していますが、実は彼は、先導する日本人スタッフたちの後を追わず、近道をするため何人かの仲間と共に山の中へ分け入ったそうです。
そしたらそこがとんでもなく荒れた山道で、一緒に行った5、6人全員が何度もパンクしたとか。やはりロードでは舗装路を走った方が良さそうですね。

Groupride01

名古屋から続いて目指すのは、静岡県の御前崎。
その距離、約170km。 走力ごとに3グループに分かれて元気よくスタートしたものの、生憎の雨に。

途中電車を使う人もいれば、雨の中、自転車で完走する人も。彼らは好きなように日本の観光を楽しめればそれで良いのです。 

実際、電車であっという間に移動してしまうより、その国の生活感を肌で感じながら自転車で走った方がより一層細かいところまで印象に残りますよね。途中、気の向くまま気になった所を立ち寄ったり…。

欧米で生活する彼らには、日本はどう映ったのでしょうか。

Groupride01

大いに盛り上がったKyoto LOCO終了後、その盛り上がりはそのまま「京都から東京まで自転車で行こう!」という勢いに繋がり、70名近くの大グループライドが始まります。

初日は京都から名古屋までの約130km。予想していたよりも大規模になったことや、初めて日本を訪れた海外メッセンジャーも数多くいたため、文化の違いからアテンド役を担った京都・名古屋のクルーたちはその対応に終始追われて大変そうでした。

中でもサポートカーを快く提供していただいたSUBROSAさん、そして通訳兼サポートスタッフのはるみさんには大変お世話になりました。次々と質問攻めに会うはるみさんでしたが、テキパキと対応する姿がとても男前でカッコ良かったです。

そして、バタバタのうちに初日の夜は更けていきました。

Groupride01

2009年は、日本のメッセンジャーたちにとって長年の目標でもあったメッセンジャー世界選手権大会(Cycle Messenger World Championship)の日本開催がついに実現した年でもあります。

そして、その招致に大きな役割を果たしてきた一つが、Kyoto LOCOというイベントでした。Kyoto LOCOは2002年に始まり、国内外のメッセンジャーに多大な影響を与えてきました。

CMWCは東京・お台場で開催されましたが、そのプレイベントとして開かれたKyoto LOCOにも、日本中、そして世界中のメッセンジャーたちが集結し、様々な交流が図られ大いに盛り上がりました。

以前アップしたイベントレポートのページでもKyoto LOCO2009の様子が分かりますので、そちらも合わせてご覧下さい。
Kyoto LOCO 2009